【US-PRODUCE前回公演#2 演劇×古典×LOVE MODE『テルコ組曲』アンケート一部】
はじめてみるかんじのものでした。ハートがノリだしたのはウケた。
よくわからなかったとこもあるけど、
なにか切ないような、楽しいような気分になった。(男性)
目隠しでの演技や殺陣、ひきこまれた。全力で演劇するってこういうことかととても勉強になりました。(女性・20歳)
タッタジュウロクノセリフデヨクコンナシバイヲオモイツイタモノダネ。
ジンセイハシツコイレンアイゲーム。ジジイヤババアニナルマデ、ソンナコトヲシェイクスピアガドコカデカイテイタヨウナキガスル(男性・50代)
言葉を選ぶことが難しいのですが、本当に素晴らしかったです。抽象度が高い演出にもかかわらず、とても伝わるもの、気づきを得ることができました。(無表記)
ただただ楽しかったです。特にGAMEがスタートするところ。役者さんの精一杯の演技に鳥肌が立った瞬間がいくつもありました。
汗くささはいいですね、若さです。(女性・20代)
最後、客席の間を歩いていった皆さんがとてもかっこよかった。泣きそう。観た中で一番衝撃的でした。本当に観られてよかったです。じゅんあいってこういうものっていうのがいいたかったんでしょうか・・。(女性・20代)
体内の細胞分裂の様子を演劇でみているようだった(女性・40代)
純愛ってなに?と考えさせられました。シェイクスピアを知っていたらもっとたのしめたのに、そこが残念です。(女性・20代)
芝居で泣いたのは久しぶりです。何故かわからないけど泣きました。(男性・10代)
いい意味でも悪い意味でも、今まで観てきたなかで一番難しかったと思いました。ですが、
魂というものが揺さぶられました。(男性・20代)
シンプルな言葉のみでの演出には驚きましたが、人のうちに秘める感情をあそこまで表現したのにはとても素晴らしかったです。音響照明効果も非常によかった。圧倒されました。みんな愛に溢れた人なのだって思いました。楽しそうと思って、こっちも楽しくなりました。(男性・20代)
話は難しかったのに、涙が出そうだった。観てるこっちが息が切れるような鬼気迫る演技に。涙がでそうだった。愛してるのと、人の変わらぬ姿勢に無条件にココロ打たれた。流れる汗も見えるほど、素晴らしかったです。(女性・10代)
同じ台詞がくり返されることで、その台詞そのものよりも、台詞にのっている役者の感情が素直に見えて、さらに感情が必死で真剣で熱くて強いから、構成の積み重ねなんかなくてもココロが動きました。小手先の見せ方と目立ちたがるだけの芝居よりも、百万倍素敵だと思います。
役者上の役者が本気で必死にいることが、ココロ動く芝居なんだとおもいました。凄い迫力で熱気が伝わってきました。色々笑顔になれた。(男性)
芝居様々な愛の価値が一つに向かっていく、様々な要素へと分裂する。このプロセスは楽しかったな。ロミジュリごっこと化したクライマックス。若者はいま、こうなのかな?現代でもなかなかいかしてていいねシェイクスピア。(男性・60代)
鳥肌がたって、なんも書けないです。すごかったです。(男性)
踊ってるとき、めっちゃ加わりたいと思っちゃいました。役者がたのしそうで 、みてるこっちまでたのしくなりました。最後もなるほどって思いました。(女性)
女の子がかわいすぎて、僕はこの舞台には立てません(男性・20代)
最初から最後までとても綺麗な演出でした。掘り下げて解釈すればいくらでもできるだろうけれど、めんどくさいのでしません。テルコってなんなのかしら(無表記)
エネルギッシュな場面とそうでない場面の差が凄いと思います。そしてかなり考えさせられる舞台だったと思います。役者の人たちが楽しそうで、自分もここの舞台に立ってみたいと思いました。ありがとうございました。(男性・30代)
わっけわかんねえけど面白かった。なんででしょうね。叫んだり、嬉しそうな顔が印象的です。これから演劇にはまりそうです。(男性)
デートしてー!!!
恋って面白くて楽しくて怖い。(女性)
*********************
どうも、薄平広樹です。
遅ればせながら『テルコ組曲』に御来場いただきありがとうございました。
発信する場所としては狭いですが、アンケートの中に「解説をしてくれ」という声が多少なりともありましたので、ちょっとだけ記しておきます。
批判と絶賛、二分に分かれた演劇を生み出しました。
伝わらないものは、うーんそうかぁと落ち込み
なにかを感じ取ってくださった方からは、なるほど、そう思ったのかぁと、US-PRの私たちも楽しませて頂きました。
コンテンポラリー演劇って言い方はあれなんですが
「現実」はただ起こるものであり、その現実の解釈が「物語」になるのだと思います。
解釈の方法は、いろいろあると思うんですね。こんな言い方しちゃうとかっこよすぎなんですが、神-人間、人間-人間の関係性、心境、その状況にいたるまでのプロセスあたりが要素になるのですかね。俺はこうなる運命なんだなぁってのが「物語」だと思います。
まぁ、次こうなるだろうなってよく観客が推測する行為は、「物語がこうなる」=「この作品はこういう運命を辿るだろうなぁ」ってことだと思うんですね。
まぁ、実際、現実は予測できないものですから、かなーり予測できない演劇にするべきだなと思って。でもそこに「物語」という運命性があると、すごく整合性のつかないものになってしまうので、そうではなくあくまでも現前していることに集中してもらうような作品を作りました。
「物語」というのは観客の中にしかないんだと思うんですね。
演劇は、ただそこに「在る」ことが強みだと思うので。
その現前しているやりとりはリアリティというより、むしろ「リアル」の領域なんですよね。
実はちゃんと段取りやら表情やら稽古で決まってるのですけども。
例えば、ロミオ役とロザライン役の人が目隠ししながらお互いを手探りで探しあい、松田聖子さんの「あなたに逢いたくて」が流れるシーンがありました。アンケートを読むと、このシーンで笑ったという人と、泣いたという人がいるのがわかりました。
マキューシオが刺されてからでっかい音量でperfumeが流れて、ティボルトが放心状態になるシーンでも、笑ってる人がいれば泣いてる人もいて、不満そうな人もいればニヤニヤしてる人もいました。
演劇って、これでいいんだと思います。
多種多様な受け取りで構わない演劇を提示したのは、おそらく平田オリザさんなんですが。
僕としては、なんだか人生を振り返って笑ったり泣いたりできる演劇、それがいいなぁと思うわけです。