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US-PRODUCE#4ワークショップ2日目 レポート!!

US-PRODUCE#4出演者によるワークショップ2日目が終わりました。
風邪もはやりつつある季節になってまいりました、体調を崩すメンバーもちらほら。
気を引き締めて、でもリラックスしながらのワークショップ。
そのワークショップの内容をまたレポートしていきたいと思います。

主宰の薄平からワークショップの趣旨を説明。
みんな緊張をしているのか、それともただの人見知りなのか、ちょっと畏まった挨拶。
見慣れた人同士でも、緊張感と期待感をもってワークショップは始まりました。

まずは、アップ。五人チームをつくり、あるテーマから連想されるワードでキャッチボール。
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例えば、好きなアルファベット、好きな果物、好きな異性の名前、告白の言葉など。
ちょうど全員に渡るルートを確認し終えた後、どんどん連想ボールを追加していく。
最終的には同時に三つの連想ボールが回る状態に。

ハンドボールのキャッチボールの練習メニューをモチーフにしたもので
「投げた後のバックステップと、投げる方向と目線を明確に。」
という指示があるものの、テンションのあがる出演者達は無我夢中で遊びまくり。
特に、US-PRメンバー港谷順と、今回初参加の佐原裕貴くんは怪我しそうで怖い。
元気なのはいいことだと思います(笑)

その後、「東京メトロの駅名」「東京のお土産品の名前」「学校でやる挨拶」
の三つの連想ワードキャッチボールで、演劇を作る。
空間にふわふわと浮かんでいた言葉が、次第に人の繋がりを作っていく。
「起立!」「はい元気です」「いただきます」「出席をとります」「Hi!」と言葉が行き交う。
大橋トリオの「贈る言葉」が流れ、ぐるぐる回って言葉を投げ合う。


PVも素敵。

フィードバックして感想。
「クラスで初めて出会う人達が、次第に仲良くなっていくプロセスが見えた。」
「間違えたときに、ふと笑う顔が人間味があって、そこに生き生きとした姿を感じた」
「懐かしい感じがした」「ボールが駅名だけになったとき、それでも繋がっている姿が見えた。駅で人が繋がっている姿。」
など。

次に、その人の見た目の印象で、生活感や趣味や過去等を当てていくゲーム。
当てられる人は「はい、いいえ」の二つだけで答えます。
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質問としては「美容院ではなく、床屋」「レタスが好き」「毛布が緑」「ズボンが好き」「自分でちゃんとしたパジャマを持っている」「部屋が汚い」「朝ごはんを食べるのがめんどくさい」など。
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その人の生活感を当てるというものの、当てることが正解ではなく、いかに全員が「あー、わかる」とその印象に共感するか。見た目から連想されるイメージを列挙していきます。

US-PRODUCEでは、ここから役作りに反映されていきます。


前回のワークショップで扱った、ダンス。
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前回は「全身」「体の部位を指定」「倒れる」のみを使って、ドラマが作れるかというワークショップでしたが、今回は前回のダンスに「くらげの動き」というスローの動き方と「直立」を取り入れました。
なるべくリラックスして、自然とくらげの動きに入る。これがなかなかカッコいい。
写真は、ケツメイシ「さくら~sugiurmn remix」にあわせてダンスしている様子です。

フィードバックして感想。
「平面から体積、体積から容積という空間変化に見えた。」
「くらげの動きを男女二人だけがしているとき、恋人に見えて、離れ離れになっていく姿が見えた」
「直立している姿と立ち位置がいい。さくらが散っていく姿がわかる」
「シュシュがとれても踊り続ける姿のドラマ感は半端ない、かっこいい!」など。


その後、毎回US-PRで行っている1分間フリートークを演劇化。
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三人チームを作り、事前に渡した東京メトロ沿線で有名なご飯処やお土産の資料を用いて、どれが一番美味しそうか談義。そして、その会話を「再現」してもらいます。
話題だけでなく、どんな雰囲気だったか、目線、姿勢、呼吸、仕草を再現。
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みんな一生懸命考えて、再現をしています。

そしてその会話を発表。ただその会話だけでも十分に面白いですが、これを演劇にしていきます。

演出家である薄平から、チームひとつひとつと役者全員に演出がつけられていきます。
口調から、身体の癖、時には言葉をなくしてリアクションのみなどを指定され、役者が演じていく。

●リビング。ちょっと自分勝手な直情的な若い夫A。80年代の芸人が好きな若い妻B。そしてちょっとボケ気味の妻BのおばあちゃんC。家族のお出かけ計画の風景。
●ピザーラハットのバイト先控え室。ヤンキー気味で気が強い女の先輩A。ひょうきんで不器用な後輩男B。既に次の仕事が迫っている、ちょっとドジで怒られてばかりの後輩女C。後輩男Bが後輩女Cをデートに誘おうとしているのを先輩Aが仲介に入っているが、結局成功せず、先輩Aが強引に決めてしまう。
●大学のとあるサークルの会議室。幹事長なので取り仕切ろうとするが話をうまく進められない男子A。冷静で清楚な、日本語は少ししかわからない韓国人留学生女子B。通訳を兼ねて呼ばれ、早く会議を済ませたいと考えているリアクションが大きい大学生女子C。時々韓国語で盛り上がってしまう女子たちにしどろもどろな男とのコントラスト。
●予備校の自習室。「鉄人」と呼ばれているものさしのような真面目な堅い浪人生男子A。呼吸の浅い、リアクションが多いモンハンヲタクの浪人生男子B。予備校の中でかわいい子であり、強引にお出かけに付き合うことになった浪人生女子C。東京には行ったことがない浪人生による、想像のお出かけ企画。

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フリートークが、一気に面白おかしい会話へと変貌していき、お腹がよじれるほどおかしい瞬間もありました。沢山笑った。

癖をつけたり、仕草をつけると一気に生き生きとしてくる姿に、US-PRらしさがあります。


東京メトロが人を繋いでいる。人を運んでいる。
駅にいる人を眺めてみると、そこにいる誰もが誰かを待っている。出会いと別れが溢れている。


ワークショップ後にみんなでご飯。
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改めて難しい!だったり、楽しい!だったり。

US-PRODUCE#4は2月上旬に御茶ノ水アートスタジオで上演予定です。
是非御来場ください。

by us-produce | 2011-10-19 12:26 | 稽古場日誌