「メトロ!」秘話。

US-PR主宰の薄平です。
US-PR#4御来場いただいた皆様、ありがとうございました。
おかげさまで、驚異的なアンケート率と過去最大動員数でした!!一枚一枚、丁寧に読ませてもらっています。

さて、US-PR#4から一週間が経ちました。
この舞台のように、終わってすぐにそれぞれがスタートしています。スタートできてない人もいますが、あと一ヶ月もすればスタートしてます。そのために、こんな作品にしたのですから。
名越くん、金原さんが素敵な記事を書いてくれて、みんな書きにくいのかな。
全員ブログがかけないほど忙しいという訳はないので、きっとわざと書いてないのです。

僕からは作品誕生秘話と舞台写真を。二つの記事に渡って、書きます。

今回は「メトロ!」
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「何のために大学生になるのか?」というテーマからスタート。
シャトルランで演劇、電車の風景で演劇、筋トレしながら演劇、ストレートに演劇。
様々な演劇形態に挑み、演出に頭を悩ませ、最終的に
「『演劇』をシャトルランしながら練習している部活」
といった形式をとった演劇になりました。
ぶっちゃけ、初めて脚本らしい脚本を書きました。

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縦と横のシャトルラン。ホイッスルと共に演じられるシーン。
祖母と母と娘の物語。
そして、娘の同輩と先輩と、見知らぬ他人の物語。
二つの物語と、繰り返される風景。重苦しく、温かく、どこか懐かしい風景。

仕事に疲れながらも面倒をみる母(右=森弓夏)と受験に項垂れる娘(左=菅野友美)。
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心配性でおせっかいな祖母(右=薄平広樹)。娘と祖母のしがらみや対立。
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洗濯物や掃除など、出来たことが出来なくなっていく祖母のストレス。
祖母に対するストレスや、大学受験に対する娘のストレス。
祖母と母は、教育方針の違いから、互いを遠く責めてしまう。
ダラダラすごす娘を不安に思う家族。「ありがとう」や「ごめんね」をいえない家族。
それでも、帰る場所があって、待っている人がいる。そんなイメージの話です。

また、なるべくバカでいてくださいという演出をつけた、高校生たち。
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大学生になったら何をするか?とか、尊敬する人は誰か?といった、世間話をしています。
部活はバスケ部という設定でしたが、本番前には、もっと抽象的にしました。

先輩を尊敬する女子高生(中央=櫻井亜衣)とそれを冷やかす女子高生(左=菅野友美、右=岡本摩湖)
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自己推薦面接に励む女子高生(奥=安部麻里奈、前=岩井由紀子)
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二人の大学生の存在。

女子高生たちの先輩で、優しくて面白く、かつて高校では尊敬の的であったが、大学で打ち込めることを見つけることが出来ずに、バイトばかりしている大学生。(右=岩倉頌磨)
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そして、先輩の友人、目標をもった韓国留学生イ・スヨン(奥=永平こだま)。

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「自分が好きなことをやるより、自分がやるべきことを好きになったほうがいい」という言葉を、女子高生に送るスヨン。

繰り返される風景。思い出される自分の姿。

十年後を想像する摩湖と友美。
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母と祖母の、娘をめぐる対話。
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大学生になったら何をしたいか?
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地面の下を彷徨い続け、どこに向かうのか。
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そして、演劇は中断され、一人走る娘。
走り走り、帰ってきた家。
母が出迎え「おばあちゃんに負担をかけないように、家事を二人で分担してやるよ」と約束をします。
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仕事がなくなった祖母。十年後について考えたことがあるかを聞く娘。
「十年後なんて、私なんかいなくなっているから考えてもしょうがない」と祖母は語る。
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ラストの「ひっこんでます」という言葉。これがメトロ!の中で一番意味があって好きな台詞です。

縦と横から次第に複雑に絡み、縦横無尽に物語が広がり、編み上げられるライン。
温められていく部屋で、一人考える娘。一人で考え、動く。

母も祖母も友人も、そして大学生も。
大事なのは、過去の自分にしがみつかず、明日は違う自分でいること。
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大学生にも、受験生にも、大学にいってない人にも楽しめる作品になりました。

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メトロ!のメンバーです。メトロ!はこのメンバーじゃないと生まれない作品でした。
他の人達がやったら一見暗くなりがちな話を、彼らは突き抜けて明るい話にしてくれました。
舞台上に立っている彼らからは、前向きに生きるエネルギーを受け取ります。

「就活生になろう!」がどこに向かって歩いてるかわからないながらも、前に歩き続ける作品だとしたら、「メトロ!」は自分をリセットして、前に一歩踏み出そうとする作品です。
笑いと涙でいっぱいの作品となりました。
御来場いただいた皆様、ありがとうございました。

明日は、オールウェイズについて載せます。
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by us-produce | 2012-02-20 00:58 | US-PR 写真